Re:DESIGN

久々の大学。口頭試問の前に2,3年次履修のワークショップ成果展を覗く。本来展示を予定していなかったデザイン論のカリキュラムが、最終的には生徒自らの立案による展示という形で結果を求めている。テーマはずばり「ある既存のデザインに対する返信(Re:)」http://redg.info/

そもそもうちの大学はいわゆる美大系ではないので、展示が最終的なアウトプットであるならばその美しさや“らしさ”は第一に求められない。ならばコンセプトか、ポートフォリオか。意外にもきれいな展示ができている生徒が多いのには驚いた。そういう子はえてして解説がしっかりできていなかったりするのだが。逆に問題意識やコンセプトを明示できてる子が造形することを苦手としていたりする。そんなもんだ。もちろんどちらも優れている子、どちらもダメな子ともいましたが楽しませてもらいました。全て出揃ってないみたいだけど、現時点で気に入ったのは以下の3点。
・《吸い過ぎないための灰皿》吸い殻を穴に指して消すタイプの灰皿の穴それぞれに番号をふったもの/ストレートに「よい」お手本的作品でしょうか
・《message》時計の文字盤に「まだ」・「もう」などを合わせて表示することを提案したもの/最もスマートな“Re:DESIGN”として有効、ずるいけど意義ある手抜き
・《国道16号線の様子》その静音性が事故を呼ぶとして問題視されている電力自動車のアタッチメントとしてのサウンド=騒音/音響か音楽かは別として目のつけどころもよく美しい、が、はたして“Re:”DESIGNであるのか
これは見たことありますってのがいくつもあったのが残念。単なる調査不足なのか、レポートのコピペのごとくなのか。それでもウェブサイトは覗く価値あり、です。