新川地区ギャラリー

H-WORKS2004-04-07

ギャラリー小柳〈フェデリコ・エレーロ“Japanopera”〉
A.I.T.との共同企画。レコード大の円形フライヤ−が面白い。ギャラリーでは円柱の周りに同じビジュアルを認めることが出来ます。明るい色彩の多重構造が気持ちいい。
小山登美夫ギャラリー〈トム・フリードマン
イデアに満ちた小品を10点ほど。ストローをつないで立小便をする男性を造形した作品は、人間の体内を巡る無数の血管がすべてつながっているという当たり前の「生」を意識させるものですが、外界へのアウトプットが尿管=尿(しかも立小便)というのがユーモラス。ディジタルをイメージした彫刻や昆虫を用いた作品も見ごたえがあります。
タカ・イシイギャラリー〈エイミー・アドラー“Virgin Sacrifice”〉
黒い背景に溶け込む長い黒髪を持つ女性を描いた連作。闇夜で撮影した写真を基に制作されてるとのことで、クールな印象。紫色の涙にも見えなくない女性のフェイスペイントは何を示唆しているのか。
シュウゴアーツ〈戸谷成雄“射影体”〉
都内ではなかなか見る機会のない大きなサイズ(軽自動車くらい)の彫刻作品ですが、それでも戸谷さんとしては普通の大きさなのか。チェーンソーで刻み込まれた無機質なディテールを持ちつつも、全体としては生々しい印象を投げかけてきます。