イメージをめぐる冒険

H-WORKS2004-04-13

横浜美術館にて本日より開催。開館15周年記念の企画ということで、いつもの企画展とはかなり趣向が違います。まず久しぶりの総合展であり、しかも調査系・歴史系のテーマではなく近代以降の作品を「見る」側からのアプローチで分類するという現代的なテーマ。それに伴い横浜美術館としては前例にないほど多くの現代作家の作品を盛り込んでいるという点。
展示は4セクションに分けられ、1:「パノラミック・ワールド」−シュルレアリスムとその延長として捉えることのできる幻想絵画(マグリット、ダリ、エルンスト、工藤甲人)など、2:「アトミック・ワールド」−ミニマル系アート(宮島達男、柳幸典、草間弥生田中敦子)など、3:「ヴァーチャル・リアリティ・ワールド」シュミレーション・アートの文脈に位置づけることができるヴァーチャルな作品(森村泰昌やなぎみわロバート・ラウシェンバーグアンディ・ウォーホル)など、4:「ピンホール・ワールド」−主に写真・映像で構成される現実に根ざした作品(金村修伊藤高志、宮崎淳)など、となっています。
会場で配布されている大きな作品マップには全て解説がつけられていて、「見る」楽しみの提供に立ち戻った企画といえるでしょう。展覧会のチラシがペーパークラフトになっていて、組み立てるとマップを収納できるフォルダになっているというのも面白いです。ぅてまだ展覧会はゆっくり見れてないんですけどね。