横浜美術館コレクション展 第三期

というわけで、空いてるうちに気になる常設だけ覗いてきました。招待券を持ってきてなかったので入場料をけちったというのもあるんだけど・・・
今回は、日本画シュルレアリスム−大正・昭和前期−斎藤義重・菅木志雄−石内都金村修の構成。上映会に即したシュルレアリスムの大きな扱いと、現代作家である斎藤+菅の大胆な起用が印象的だった。
シュルレアリスムではミロの《花と蝶》とかいう絵画がけっこう具象的な見たことのない類のもので新鮮だった。他ではダリ、マグリット、エルンスト、マン・レイなど“らしい”作品を並べる中で、オスカー・ドミンゲスやヴィフレド・ラムを持ってくるあたりが横浜美術館らしいと言えるのか。ダリとマグリットは彫刻も見ることができる。
斎藤義重・菅木志雄では、コレクション展では珍しく大掛かりなインスタレーション3点がメイン。どきりとさせられた。「もの派」と言われればなるほどとはいつも思うのだけど、このどきりという感覚はなかなかなかった。それにしても常設で現代作家のインスタレーションとなると、プランは学芸員が考えるのか作家が考えるのか気になるところ。もしかしたら過去の展示の再現なのかもしれませんが。白い壁がけっこう汚れてるのが目についたのが残念。
写真展示はいつもの半数以下しか点数がなく拍子抜け。