帰横

 横浜に戻ってきて1週間が経とうとしています。京都に行っていた間に溜まってしまった仕事を片付けたり、スケジュール調整に追われたり、展覧会の後処理をしたり・・・あっという間に日が流れていきます。
 今回は自分がフリーになってから始めてのプロジェクトというのもあってか、いつになく体力・気力を消耗したように思えます。室井先生とはいろいろ一緒にやってきましたが、トリエンナーレよりも、バスのデザインよりもある意味でとても・・・(もちろんどう考えたってトリエンナーレが一番大変だったはずなのだけども)
 そして展覧会の構成の多くが僕を始めとする数人にほぼ任されていたというのもあり、やりがいがある分多大な責任・プレッシャーがありました。本来であればその楽しさなりに没頭している間に終わってしまうはずでしたが、そうなるにはあまりにも機械的な作業が多すぎました。ただでさえも2足ならぬ3足くらいのワラジに履き替えながら仕事をする中で、将来に対する悩みとか、現状に対する葛藤とか精神的悩みに頭を抱える日々だというのに、孤独に頭を使わないでいい作業が続くとそういった悩みとかまでもが噴出してきてしまって本当に不毛そのもの。大詰めの段階では昼仕事で夜は展覧会の準備みたいな日も続いて肉体的にも辛かったし・・・
 そういったわけで、僕は今回少しでもこの展覧会の準備を手伝ってくれた人たちには本当に感謝しています。こちらの準備不足もあって必ずしも効率的に仕事をしてもらえたわけではないけれども、間違いなく気晴らしになる会話を提供してくれたし、時にはやり場のない自分の思いとかもぶつけてしまったり。そして思い込みでも自分にはこれだけ味方がいる、と言い聞かせることで自分を奮い立たせて最後まで頑張れたような気がします。さらに京都までほとんど自腹で遊び&手伝いに来てくれた面々。財布が厚くなったらたっぷりお礼させてもらいます。宴会でもしましょう。
 一方でオフィシャルのスタッフにはいろいろと迷惑をかけた部分の方が多かったように思えます。自分がやり始めないと進めることのできない仕事の進行が遅れてしまったり、自分の考えていることに対する反論に極度に反応してしまったり、ちょっとしたリクエストに気持ちよく答えられなかったり・・・仕事の振り分けとかもうまくできていなくて理不尽な思いをさせてしまっていたように思えます。いつになく判断力の悪さばかりが目に余って、それは自分でも辟易するほどでした。京都入りしてからもいろいろありましたし。
 とまぁ久しぶりにコテコテの日記になってしまいましたが、反省と感謝の意を込めて。終わったことを悩んでもしょうがないので先を見たいと思います。