「ノストラダムスは生きていた!」展

H-WORKS2004-05-28

 気になるアップリンクギャラリーのキュレーターコンペグランプリ企画。本日はゲストにスメリーさんを迎えたイベントなり。浅井さんもお見えして大盛況。
 この企画はリェストゥール・キエロフスキと仮名を名乗ったキュレイター(日本人)と柴田ジュンさんが中心となって立てられたものとのことですが、肝心の柴田さん本人の作品はパフォーマンスも含め、今ひとつ展覧会をふまえてうったえかけてくるものに欠けていた感が残った。人面犬スカイフィッシュの作品それ自体は面白いだけに残念。
 むしろ強烈に印象に残ったのはキュレーターがネットで知り合ったという辻野淳晴さんの「宇宙大落下」という作品。本人が発想の辞典でやっていたという「宇宙大百科」に手を加え、膨大な量となる世界・宇宙の歴史・事件・予言・予知の類となるテキストをPCブラウザに表示させたもの。企画意図との見事なまでの整合性と、作品そのものがもつ過剰性が逸品。テキストには現在や未来のことが含まれているのが要で、この「展覧会開催」を越えていくと、「石油資源の枯渇」など予定された未来が次々と並ぶ様に唖然。自分たちの手では変えられない、予定されてしまったことあんなにもあるなんて。
 イベントなので展示はゆっくり見れませんでしたが、他はパイ投げで有名な山内崇嗣さんやタン・カイシンさんらが参加。また足を運んでゆっくりと見させてもらう予定。
 それはさておきイベントではスメリー・柴田さん含め4名のパフォーマンスが行われたわけですが、個人的にはNIPAFの匂いが少しする伊豆イズミさん(写真)の作品が気に入った。オフィススーツ着て、牛乳の1リットルパックをまたに挟んで給仕。anti-coolと共通するものがりますがもっとポップ。ぜひ何か一緒にやらせていただきたい予感。新居興介さんの下品なパフォーマンスは作品と呼ぶにはあまりな内容でしたが、場を盛り上げるアイデアには満ちていてこれもまた楽しめました。スメリーさんもしかり。

展覧会特設サイト http://www.skyfishnet.com/