まなざしの贈り物/マン・レイ@HOUSE OF SHISEIDO

H-WORKS2004-06-19


資生堂が新しくオープンしたギャラリー「HOUSE OF SHISEIDO」。マン・レイは好きだけども、スペースはたいしたことないだろうとたかをくくっていたらやられた。なかなか面白いところです。
一階はシンプルなつくりで、企画展示スペースとして用いられていきそうな感じ。今回はマン・レイのヴィンテージ写真が中心だったので、かなり暗め。
二階はちょっとしたライブラリと資生堂の文化活動史みたいなのを見せる常設的なつくり。ここでもマン・レイのオブジェや書籍などが展示され、展覧会が続いていました。
二階で目に付くのは天板が映像ディスプレイになった平机が並んでいる様で、引き出しを開けるとスイッチが入って資生堂@銀座のショーウインドウ演出変遷史みたいのが流れます。引き出しには関連資料や別の映像を流すスイッチが。ちょっとしたメディア・アートですな。コンテンツというよりはむしろ仕掛けに反応してお客さんは興味深々。
ライブラリには過去に資生堂がやった展覧会関係の資料や銀座や化粧に関する図書など。点数は少ないですがここだから探しやすい資料もある予感。早速マン・レイ棚ができてたので、またゆっくり行く予定。
展覧会の方は比較的無難な印象でしたが、ファッション写真が多めに取り上げられていたので、マン・レイのより職業写真家的な部分が見えたかと。当時の広告や書籍など、資料がけっこう見れたのも個人的にはうれしい内容でした。