こども会議/イスクラ・ディミトロヴァ展

あまりに混雑しているので上映会のプログラムをひとつあきらめてギャラリーへ。東山魁夷展と上映会が大盛況の中、ひっそりとやっています。
真っ暗な展示室の中に蛍の光のように緑白い光が点在、子供のひそひそ声が聞こえます。目がなれたところで慎重に徘徊。ゆっくり味わえるといい作品でしたが、あいにく外も慌しいし、騒がしいお客さんと一緒になってしまった。お願いだから“暗さ”がウリの作品展示室で何回もライトをつけないでくれ。
2002年、帯広の《デメーテル》展で岩井成昭が『雪のウポポ』という作品を厩舎(馬小屋)で似たインスタレーションしていましたが、こっちの方が良かったなぁ。視覚を奪われた闇の中でまず厩舎の臭いが嗅覚に訴え、サラウンドで輪唱される地元の人々の声が心地よかった。暗さも絶妙で、ミラーボールに反射する光はまるで雪そのもの。そして何よりあの空間は落ち着いて作品を味わうことができました。最も追体験したい作品のひとつ。
でも『こども会議』もなかなかかわいらしいコンセプトでいいじゃないですか。オススメです。さてコミコミの東山魁夷展にはいつ行こうか・・・