in the tube

H-WORKS2004-02-12

今日も美術館でバイトだったので、早めに出て地下鉄みなとみらい駅構内にて展開されている《in the tube /インタラクティブメディアアート展》http://www.miraitube.jp/を見に行く。
NTT研究所のパブリックメディアという技術を用いて、8つのプロジェクターを用いて投影されるパノラマ映像が、センサーにより人の動きを感知して変化する作品をインスタレーションしている。全5作品が1時間で一巡するらしいが、リビングワールド《COLORS》と鈴木宣也《Rotary Images》を見ることができた。先日既に木原民雄《Lagrange Game》は垣間見ることができたので、未見はあと2作品だ。(うち1作品は下旬より投影予定とのこと)
《COLORS》はCGらしい空の映像が早回しで流れるだけで、特にインタラクティブな要素は感じられなかった。《Rotary Images》は鉛筆の柄を模した映像が縦に4パーツに分けられ、それぞれの映像の前を人が通るとスロットのように各パーツが回転して、違う柄が現われてくるというもの。1パーツが不具合のためか動いていなかったけど、分かりやすい。《Lagrange Game》は複数人がそれぞれ特定のポイントに立つと、対応する画面上のポイントがラインで結ばれて三角形ができるというもの。遊んでいる人もみかけたがちょっと分かりにくい上に反応させるのが難しそうだった。
人通りもあるパブリックな場所だし、このような展示にはおそらく《Rotary Images》の様にダイナミックで単純な作品が適しているだろう。もっとも見慣れている人にはどれもそんなにスリリングな体験は与えてくれないだろうが、使う技術があってそれに合わせてこの場所で、という条件がつくとどうしてもこんなもんだと思う。展示場所が吹き抜けなので、20mのパノラマ映像も迫力負けしてしまうのと、壁の上をストライプ状に走る溝(装飾柄)が映像をネムくしてしまってるのも一因だろう。作品技術のシステム評価はともかく展覧会(プロジェクト!?)としては今いちなのでした。