カフェ・イン・水戸2004/水戸芸術館他

H-WORKS2004-08-09

 前回開催(2002年)は泊り込みで手伝っていた<カフェ・イン・水戸>、好評につき2回目の開催です。この土日は水戸黄門祭り常陸のロックフェスも重なり市街地は見たこともないほどの奇妙な賑わいを見せていました。
 歩行者天国になったメインストリートには大小さまざまな山車・御輿、側道にはきらびやかな装飾が施されテナント企画の各種様々な出店、交差点など空いたスペースではロックなお兄ちゃんたちが皮ジャン・皮パンツ姿で踊り、イチカワヒロコ作品の前では缶バッチをつくるアートプロジェクトが・・・
 さておき珍しく朝一のバスで出かけ、9:30から空いている芸術館内ギャラリーと水戸市立博物館を早速拝見。ギャラリーの展示は通常より子供連れや普段芸術館に来ない人が多く来ることを考えると、巨人(ジャイアント馬場)が展示室の壁を突っ張って宙に浮いている永井英男作品、アルファベット習字の徐冰作品、裏表に目が描かれた紙の葉っぱを宙から降らすことでまばたきのように回転させて見せる鈴木康広作品、言わずもながメディアアート入門として親しめる岩井俊夫の《Floating Music》などは良いセレクションであったと思う。個人的には名和晃平さんの新展開が面白かったけど展示の中では浮いていたような。
 前回もそうでしたが見所はやはり芸術館外で、今回は3つのリノベーションプロジェクトもゆっくり見たいなと思って早くから来たのですが、公開はなんと13-17時とうことで時間を持て余し気味・・・商店街の展示もお店が開く時間帯からなので注意が必要です。
 途方にくれていると、参加作家の石塚隆則さんと遭遇したので一緒に昼食。石塚さんは架空の生物が発見されたという仮定でその剥製やら骨格やらを作っている人で、今回は博物館に剥製と写真の展示、リノベーションプロジェクトのセントラルビルにジオラマ展示、芸術館内のショーケースに剥製1体の展示と頑張っています。博物館での展示では作品が本物だと思い込んだ小学生の親からクレームがつけられてしまったとか。しかしこの展示、博物館サイドではどう思われているのでしょうか。
 そうこうしているうちに13時になったので石塚さんと別れてリノベーションプロジェクトを中心に見てまわる。アトリエ・ワンの旧小松歯科は植え込んだ植物と既存の植物が半ば解体された家屋とあいまって不思議な雰囲気をかもし出していた。青木淳の旧大和薬品はとてもきれいな仕上がりで、半地下だった駐車場や金庫のようなスペースを殺し、廊下や階段などのスペースをダイナミックにつなぎ生かした対照的な加減が面白い。セントラルビルは展示空間として成り立つようほどよいてこの入れ具合がよし。3つともきちんとしたキュレイターイニシアティブをとったのかリノベーションの意図が明確なので楽しめます。
 地元が水戸の友達やボランティアの方々と会ったりもしつつ、15時からは楽しみにしていたチャンチキトルネエド。メンバーの方が先日亡くなってしまったという話を聞いていたので、そんな事件の影は微塵も見せずに楽しく演奏する姿に、勝手にセンチメンタルになりながら感動。様々な音楽のリズムを取り入れて、管楽器中心のマーチング編成は普通に楽しめます。最後は盛大な手拍子で楽しく終了。いいライブでした。
 レセプション、飲み会などありましたが最終の早いバスだったので早々に帰宅。しかし賑やかでした。。。また9月のバッタ展示&短編映画祭の時にも行く予定です。
 そうそう、今回は石塚さんのTシャツを着て行ってきたのですが、芸術館ではまだ販売してないのに、さすがスタッフの方々はすぐ気づきますね。レディスはラフォーレ原宿BARROW GANGで買えますが、メンズはオーダーになるので時間がかかります。黒・白、各5千円なり。