少女地獄極楽老女/やなぎみわ@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

H-WORKS2004-08-19


急に思い立って帰省してきました。一泊の強行スケジュールの中には直島を組み込む予定だったのだけど、生憎の豪雨で丸亀に変更。(ちなみに実家は中国地方)期待させた皆様ごめんなさい。
さて草間弥生だとかマリーナ・アブラモビッチだとか評判の良かった丸亀市現美(正しい略称いかに?)、建物や常設の具合はなるほどなかなか面白いところでした。
企画展示スペースらしい3階はちょっと狭い印象。やなぎみわの場合は構成が2つとシンプルな上に、ほとんどが平面だからちょうど良かったけれども、アブラモビッチの時とか熊本ではかなりの点数とスペースだったので、相当削ったか詰めたかしたのではないかと思います。
ちなみに写真はカフェの限定デザートで、やなぎの新作インスタレーションに利用された黒テントをイメージしたもの。
実際のテントは「寓話」シリーズ展示室の唯一の出入口を塞ぐように張られていて、シリーズの他の平面作品を見るためには必ず2・3回通り抜けなければなりません。テント内部の一方には映像が投影され、シリーズに登場する黒ずきんの女性が砂漠に立つテントを出入りするイメージをうまくつくり出しています。観客自身もそこを出入りして作品の世界感へのスイッチをON/OFFするというわけです。
ということで初見の「寓話」シリーズはなかなか面白い。きれいで天の高い展示室の中にテントがなじんでいなかった感もあるが…
「My Groundmothers」シリーズはほとんどが見たことがあるものだったのでなんとも。好きですけどね。あとはそのビデオ作品で地元の小学生とかに協力を頼んで制作したらしいものがあったくらいか。